土器で煮炊き、最古の痕跡

北海道帯広市の大正遺跡群「大正3」遺跡で発掘された約1万4000年前の縄文土器片から、海産物を煮炊きした焦げかすが見つかったと、日欧研究チームが2013年4月10日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。土器で何を煮炊きしていたのか、成分まで分析したものとしては世界最古で、海産物は川をさかのぼったサケ・マス類の可能性があるという。この研究はオランダ・フローニンゲン大のピーター・ジョーダン博士らが、土器は狩猟採集時代にアジアから欧州に伝わったとみて行っている調査の一環。

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