暴走自転車に全国初の自転車安全条例制定

信号を守らなかったり歩道を暴走したりして歩行者に危害を及ぼす自転車をなくそうと、東京都板橋区は「自転車安全利用条例」を制定する方針を固めた。放置自転車対策の条例は各地にあるが、「走っている自転車」を対象とするのは全国初という。同区では2002年5月、横断歩道で主婦が自転車にはねられ死亡。無保険だったため残された子供4人には賠償金も支払われなかった。石塚輝雄区長が「行政が無策だった」と反省し、条例化を決めた。道路交通法によると、自転車も信号無視や一時停止違反をすると懲役か罰金となるが、ほとんど適用例がなかった。同区の条例に罰則はないが、安全運転を「責務」と定め、違反者には区の指導員が警告する。(2003年1月30日)

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