暴行容疑で金融商品取引法を初適用

東証1部上場の大型量販店「ドン・キホーテ」の店舗に放火しようとしたとして逮捕された横浜市磯子区在住の男性容疑者(36)が、株価を下落させて利益を生む「空売り」をした疑いが強まり、神奈川県警は、金融商品取引法違反(相場変動目的の暴行容疑)容疑で送検する方針を固めた。暴行容疑で同法を適用するのは全国で初めて。地元新聞社に「ドン・キホーテへの制裁を行う」との脅迫文をファクスで送りつけたとして、県警に2008年10月19日威力業務妨害容疑で逮捕され、同29日、「東名横浜インター店」にガソリンをまき衣類を燃やした現住建造物等放火未遂事件で再逮捕されている。さらに「ドン・キホーテ港山下店」で衣類が燃えた不審火についても放火を認めている。県警は、放火された店舗が営業中で客や店員に危害を加える恐れがあったことから、金融商品取引法の「暴行行為」に当たると判断した。

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