電子投票による選挙が初めて無効

03年7月の岐阜県可児(かに)市議選(定数24)の電子投票トラブルをめぐり、住民15人が選挙の無効確認などを求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(今井功裁判長)は2005年7月8日、県選管側の上告を棄却する決定を出した。住民の請求を認め、選挙を無効とした名古屋高裁判決(05年3月)が確定した。公職選挙法の規定により、同選挙で当選した市議全員が失職し、再選挙が行われる。総務省によると、電子投票による選挙が無効となったのは初めて。同市議選では、投票開始直後から投票データを記録する光磁気ディスクの関連装置が過熱し、投票機が全投票所で一時停止。一部投票所では1時間以上にわたって投票が不可能になるなどした。

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