鉄筋コンクリート6階建の建物を初の震動実験

防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は2006年1月13日、兵庫県三木市の兵庫耐震工学研究センターにある震動台「実大三次元震動破壊実験施設(E−ディフェンス)」に、鉄筋6階建てのビルを載せ、阪神大震災級の震度6強−7の震動を加える耐震実験をした。実際の建築物を震動させる実験としては世界最大級で、日本初。ビル(高さ16メートル、縦12メートル、横17メートル)は1970年代の一般的な設計に基づいて実験用に建築したが、6強で倒壊寸前となり、建築基準法で耐震基準が強化される81年以前の建物は、阪神大震災級の地震で倒壊する恐れがあることが確認された。

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