日本人初の「シーモア・クレイ賞」受賞

独立行政法人・理化学研究所のコンピューター技術者、渡辺貞(62)が日本人で初めて米国電気・電子技術者学会(IEEE)の「シーモア・クレイ賞」を受賞した。83年、当時世界最高速のスーパーコンピューター「SX―2」を設計した功績などが評価された。68年にNECに入社。2002〜04年には世界最高速を誇ったスパコン「地球シミュレータ」の開発にも携わり、現在は理化学研究所の次世代スーパーコンピュータ開発実施本部のプロジェクトリーダー。IEEEは電気・電子技術関係で世界最大の学会。同賞はスパコンを最初に開発した米クレイ社の創業者を記念して97年に創設され、コンピューター技術の進歩に貢献した人に贈られる。授賞式は2006年11月15日、米フロリダ州タンパで行われた。

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