日本初の有人宇宙施設誕生

スペースシャトル「エンデバー」に乗り組んだ土井隆雄・宇宙飛行士(53)は2008年3月14日午前3時(日本時間同日午後5時)すぎ、ロボットアームを使い、貨物室から取り出した日本実験棟「きぼう」の船内保管室を国際宇宙ステーション(ISS)に設置した。固定作業や気密性の確認も成功し、宇宙で人が過ごすことができる日本初の有人宇宙施設が誕生した。保管室は、直径4.4メートル、高さ4.2メートルの円筒形で、実験材料や予備の装置などを置く。電力や情報通信などを制御するシステムラック、実験ラックを搭載している。きぼうは3回に分けて打ち上げ、2009度中に完成する予定。

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