日本初、自衛隊機の飛行差し止め判決

米軍と海上自衛隊が共同使用する厚木基地(神奈川県大和、綾瀬両市)の周辺住民約7000人が、国に航空機の夜間.早朝の飛行差し止めや損害賠償などを求めた第4次厚木騒音訴訟の判決が21日、横浜地裁であった。佐村浩之裁判長は「原告らが受けている睡眠妨害の被害は相当深刻」として、自衛隊機の午後10時から翌日午前6時までの飛行差し止めを命じた。全国の基地騒音をめぐる訴訟で、飛行を差し止める判決は初めて。米軍機の差し止め請求は退けた。損害賠償は、過去の騒音被害について総額約70億円の支払いを命じた。賠償額は米軍嘉手納基地(沖縄県)の同種訴訟で2011年に確定した約56億円を上回り過去最高。騒音解消までの将来分の請求は、過去の訴訟と同様退けた。 

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