日本最大の「墓室」

宮崎市の古墳「檍(あおき)1号墳」(前方後円墳)で、日本最大の木槨(もっかく)を確認したと、宮崎大教育文化学部の柳沢一男教授(考古学)が2002年9月26日、発表した。柳沢教授によると、木槨は幅4メートル、長さ7.2メートル、高さ1.5メートル。これまで最大とされている奈良県桜井市のホケノ山古墳(幅2.7メートル、長さ6.7メートル、高さ推定1.5メートル)を上回る規模。墳内では時代の異なる2つ以上の埋葬施設が見つかっているが、木槨近くからは土師(はじ)器が見つかっており、これが木槨に伴うものならば、これまで確認された木槨の中で最も年代の新しい3世紀後期から4世紀前半(古墳時代前期)の可能性もあるという。

1