日本最深の変動渓谷

南アルプス聖岳頂上(3013メートル)から流れ下る遠山川渓谷は、標高510メートルの川底までが標高差2503メートルあり、一目で展望できる変動渓谷としては日本最深であることを、長野県の飯田市美術博物館の自然担当研究員が中心になって調査して突き止め、2015年9月、日本地質学会で発表した。南アルプスは、日本列島内では最速(年間4ミリメートル)で隆起する変動山脈で渓谷ごとの浸食も激しく、変動渓谷が形成されている。

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