日本最古の戸籍木簡

飛鳥時代後期(7世紀末)の住民の名前や身分が記された現在の「住民票」に当たるとみられる木簡が、福岡県太宰府市の国分松本遺跡で発見されたと、同市教育委員会が2012年6月12日発表した。戸籍に関する資料としては、国内で最も古い。古代の法典「大宝律令」が制定された701年より前のものでは全国初。同市教委は大宝律令より前に、中央集権国家の要となる戸籍関連の制度が確立されていたことを示す重要な資料としている。見つかった木簡は計10枚。うち状態が良い木簡(縦31センチ、横8.2センチ)には、当時「嶋評」と呼ばれた地域(福岡県糸島市周辺)に居住していたとみられる人の名前や身分、続柄などが記載されていた。 

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