日本最古のアニメ

明治時代に製作されたとみられるアニメフィルム50コマが、京都市の旧家の蔵で発見されたことが2005年7月30日分かった。1900年代初頭に作られたらしく、これまで日本で最も古いとされていた下川凹天作「芋川椋三 玄関番の巻」(1917年)を約10年さかのぼる。フィルムはセルロイド製で幅35ミリ。黒と赤の2色を使い、連続上映できるようにループ状につないであった。赤い帽子でセーラー服姿の少年が黒板に「活動写真」と文字を書き、振り返って敬礼する内容。1秒16コマで上映すると約3秒分。セルロイドのフィルムに型紙をのせて印刷する「合羽刷り」が使われており、この技法が普及していた1902−1911年ごろに作られたとみられる。

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