日本で初確認、魚の血吸う蚊

西表や本島北部のマングローブに生息するカニアナヤブカが、魚(ミナミトビハゼ)の血液を吸うことを、琉球大学医学部の當間孝子助手らのグループが確認した。魚の血を吸う蚊はこれまで南太平洋のソロモン諸島で確認されているだけで、當間助手らの発見が世界で二例目。2003年5月24日午前、名桜大学で開かれた沖縄生物学会で発表した。実験室でヤブカの幼虫を飼育して成虫にしたところ、採取してきたミナミトビハゼからの吸血が分かった。また、野外で採取したヤブカが吸った血液を分析した結果、魚の血液であることが確認できた。

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