超深海の生物、初の3D撮影に成功

東京の町工場が中心となって開発した水深8千メートルの無人海底探査機「江戸っ子1号」を載せた海洋研究開発機構(JAMSTEC)の調査船が2013年11月24日、神奈川県の横須賀港に戻った。探査機の3D(3次元)ビデオカメラで日本海溝の水深7800メートルの様子を撮影し、ヨミノアシロとみられる深海魚やヨコエビが泳ぐ姿を確認。JAMSTECによると、超深海の生物が3Dカメラの映像で捉えられたのは世界で初めて。潜水実験は21日から3日間行われ、探査機3機を房総半島の東に位置する水深8千メートル前後の海底に投下。今回の実験で、1平方センチ当たり800キログラムという水圧に耐えられたことから今後、実用化に向けた具体的な検討を進める。

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