全国初、首長多選禁ずる条例

東京都杉並区の山田宏区長(45)が、区長の多選自粛を求めて同区議会に提出していた「杉並区長の在任期間に関する条例」が2003年3月14日、同区議会で可決された。区長の任期を3期までとする努力規定を設け、首長の多選を制限することを狙った全国初の条例で、同月17日から施行される。同条例は「区長の権限は大きく、高い倫理観があっても多選に伴う弊害が生じるおそれがある」としたうえで、「区長は3期を超えて在任しないよう努める」と規定。被選挙権を制限するもので、公職選挙法に抵触するとの指摘もあるが、同区は「努力規定で公選法には触れない」と説明している。

1