全国初、カブトガニ保護条例を可決

瀬戸内海に面した岡山県笠岡市議会は2003年6月30日、「生きた化石」と言われるカブトガニの全国初の保護条例を全会一致で可決した。7月上旬に施行される。カブトガニは、瀬戸内海や九州北部の遠浅の海に生息。埋め立てによる干潟の減少や水質汚染により激減している。笠岡市には全国で唯一、カブトガニの繁殖地として国の天然記念物に指定された地域がある。条例は、市がカブトガニ保護の必要性について市民に啓発することを規定。また繁殖地内で潮干狩りなど生息環境を乱す行為を禁じ、通過する船舶には大きな波を起こさないよう減速を求めている。

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