大卒内定率、過去最高

厚生労働、文部科学両省は2017年1月20日、2017年3月卒業予定の大学生の就職内定率が、16年12月1日時点で前年比4.6ポイント上昇の85.0%になったと発表した。1997年3月卒を対象に調査を開始して以来、過去最高となった。6年連続の改善で、景気回復を背景に「売り手市場」が続いている。これまでの最高は98年3月卒の84.8%だった。文科省は「希望する就労条件を満たし、早めに就職先を決める学生が多い」(学生・留学生課)と分析。採用面接の解禁が大学4年生の6月に2カ月前倒しされたことも、内定率を押し上げた可能性がある。女子の内定率は5.2ポイント上昇の87.2%と調査開始以来最も高かった。男子は4.1ポイント上昇の83.1%。調査は国公私立大62校の4770人を対象に実施。就職希望者のうち、企業から内定を受け既に就職先を決めた学生の割合を内定率と定義付けている。

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