人工筋肉で泳ぐ初の魚ロボット

開発したのは、人工筋肉のベンチャー企業「イーメックス」(本社・大阪府池田市)と樹脂加工メーカーの「第一工芸」(本社・同吹田市)。この人工筋肉はプラスチック樹脂でできており電気信号で伸び縮みする。2003年1月発売の予定で、人工筋肉を使った製品は世界初。魚ロボットの尾ひれの部分に人工筋肉があり、水槽に取り付けたアンテナで電波を送ると、反応して伸び縮みし泳ぐ。人工筋肉は、高分子アクチュエータとも呼ばれ、水分を含むプラスチック板を電極ではさんである。電圧をかけると内部の水分が移動して膨らみ、実際の筋肉のようにくねくね動く。軽量なうえ、モーターのような機械的な構造がないので動作しても静か。

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