初めて県知事名で特許申請“生物農薬”

沖縄県農業試験場(島袋正樹場長)は、ウリ科やナス科の害虫を捕食する天敵昆虫.アリガタシマアザミウマを使った天敵農業技術(生物農薬)を開発し、このほど初めて県知事名で特許申請した。アリガタシマアザミウマは、体長2.5〜3ミリの微小な昆虫で、中南米や東南アジアに生息するが、国内では沖縄本島中南部にしか生息しない。害虫のミナミキイロアザミウマを好んで捕食することや、交尾せずに増殖し、各種の植物上ですばやく走り回り、動く虫に飛び付く習性があるなど、天敵として優れた特性を持つことが分かり、実用化に向けての実験を進めてきた。この昆虫を天敵利用するのは、世界でも初めて。(2002年1月15日)

1