初の公共事業認可取り消し命令

東京都世田谷区内の小田急線高架化に反対する住民ら約120人が、国土交通省の事業認可処分の取り消しを求めた行政訴訟で、東京地裁は2001年10月3日、住民側の請求を認め、認可を取り消す判決を言い渡した。藤山雅行裁判長は「高架式と地下式のどちらが事業費の点で優れるか、十分な検討を経ないまま高架式を採用した判断には、著しい誤りがある」と述べた。実際に工事が進む公共事業の認可を取り消す判決は初めて。

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