自治体初、高周波音発生装置の試験設置

深夜の公園にたむろする若者を追い出す方策として、東京都足立区は2009年5月21日、若者だけが不快に聞こえる「モスキート(蚊)音」と呼ばれる高周波音を発する装置を試験的に区内の北鹿浜公園に設置した。同区では近年、若者らにトイレなど公園設備を破壊される被害が相次ぎ、“苦肉の策”として、全国の自治体で初めて公共施設への設置に乗り出した。装置は英国製で、前方の左右60度、約40メートルの範囲に17.6キロヘルツの高周波音を流す。この高周波音は10代から20代前半の若者だけに「キーン」と不快な金属音に聞こえ、早くて2〜3分で耐えられなくなるとされる。加齢とともに聞こえにくくなり、人体への影響もないという。

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