自衛隊が初の米艦防護実施

安全保障関連法に基づき、自衛隊が平時から米軍艦船を守る「米艦防護」を行うため、海上自衛隊最大級のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」(1万9500トン)が2017年5月1日、神奈川県の横須賀基地を出港した。自衛隊の米艦防護は、2016年3月の同法施行後、初めての実施。米軍の要請を受け稲田朋美防衛相が命じた。米艦防護は自衛隊法に新設された「米軍等の武器等防護」に基づくもので、安保法施行で可能になった。日本の防衛のために活動する米軍などの艦船や航空機を対象に実施できるが、戦闘が行われている現場では行わない。いずもは横須賀基地を出港後、米軍補給艦と合流。千葉県の房総半島沖から四国沖まで航行する。その後、補給艦は日本海などに向かい、北朝鮮の弾道ミサイルを警戒監視中の米イージス艦やカール・ビンソンと行動する艦隊への燃料補給などを行うとみられる。

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