最薄デジタルカメラモジュールの開発成功

厚さ2ミリ以下と世界で最も薄いデジタルカメラモジュール(部品)を、大阪大大学院情報科学研究科の谷田純教授(情報光学)を中心に、ミノルタ、大日本スクリーン製造などの企業が研究に加わり、共同研究グループが開発した。小さな目が集まって大きな1個の目として働く昆虫の「複眼」の原理を応用。焦点距離が1.3ミリと極めて短い超小型レンズを多数並べることで、クレジットカード程度の薄さと鮮明な画像を実現、100個のレンズで2万5600画素の小さな写真100枚を同時に撮り、それを合成して約16万画素の1枚の画像に仕上げる。現在、国内のメーカー3社が製品化を進めており、近く完成の予定。超薄型カメラの他、指紋を撮影して個人識別できる認証システム付きのクレジットカードや、車のバンパーに張って車間モニターとして使うことなどが検討されている。(2002年12月4日)

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