国内初の膵島移植

京都大病院(院長・田中紘一教授)は2004年4月8日、心停止した男性から提供を受けた膵臓(すいぞう)のうち、血糖値を調節する膵島(すいとう、ランゲルハンス島)細胞だけを取り出し、糖尿病患者の肝臓に注入する移植手術を7日夜に実施したと発表した。膵島細胞だけの移植手術は欧米で主に脳死者から提供された膵臓で実施されているが、国内では初めて。京都大病院によると、患者はインスリン注射では血糖値の維持が難しい重い糖尿病の30代の女性で、膵臓の提供者は40代の男性という。

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