国内初、白血病の遺伝子治療実施

筑波大病院は2004年11月10日、白血病に対する国内初の遺伝子治療を実施した、と発表した。骨髄移植後に白血病が再発した際、治療に伴う重い合併症を防ぐのが狙い。この手法は、イタリアなどで20例以上行われているが、日本では初めて。リンパ球が患者の肝臓や消化管も攻撃する合併症(GVH病)を防げるため、骨髄提供の可能性を広げることにもつながるという。あらかじめ「自殺遺伝子」と呼ばれる遺伝子を骨髄提供者のリンパ球に組み込んでおき、GVH病が起きた場合に、抗ウイルス薬を投与して自殺遺伝子のスイッチを入れ、リンパ球を壊すことができる。

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