国内最大の恐竜全身化石

北海道大学と北海道むかわ町立穂別博物館は2017年4月27日、国内で最大となる恐竜の全身骨格化石を確認したと発表した。全長8メートル超と推定される白亜紀後期のハドロサウルス科恐竜で、新種の可能性もあるという。2003年、穂別町(現むかわ町)穂別の約7200万年前の地層から一部が発掘され、11年に北大総合博物館の小林快次(よしつぐ)准教授が恐竜化石と確認。13年から北大と穂別博物館が共同で大規模な発掘調査を進めていた。小林准教授によると、全部の骨の半分以上が確認された「全身骨格」は、国内では福井県勝山市で発掘された白亜紀前期の獣脚類(肉食恐竜)「フクイベナートル」(全長約2.5メートル)に次いで2例目。白亜紀後期の、さらに植物食恐竜の全身骨格は国内初。

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