国内最古で初の陶器製露玉出土

滋賀県栗東市安養寺5の新開西古墳群から、7世紀中ごろの陶器製の露玉(つゆだま)が出土した。2003年10月3日発表した同市教委によると、中国.唐で装飾品として作られたものが伝わったとみられる。国内では陶器製の出土例はなく、東大寺正倉院所蔵のガラスや水晶製のものより古く最古。古代に南近江地方が東アジアと交流していたことを示す貴重な史料で、美術的価値も高い。露玉は水の滴(しずく)のような型で、長さ2センチ、直径2センチ、重さ4グラム。とがった部分に孔径2ミリの穴が空いている。黄緑色の一部に濃い緑色の斑点状の釉薬(ゆうやく)(上薬)が塗られた二彩色。

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