国産初となる補助人工心臓の臨床試験

東京女子医大心臓血管外科(黒澤博身教授)は2005年5月25日、「新たに開発した小型の補助人工心臓エバハートを、重い心不全の男性患者(46)の胸部に5月7日に埋め込み、順調に経過している」と発表した。海外製の従来品に比べポンプ部分の容積が約4分の1(こぶし大)、重さは半分の420グラムと、子どもへの応用も期待できる小ささで、在宅で日常生活を送ることを視野に置く。次世代人工心臓は、東京女子医大と早稲田大理工学部、米ピッツバーグ大、サンメディカル技術研究所(長野県諏訪市)が共同開発した。国産でポンプを体内に埋め込む型の補助人工心臓の臨床試験(治験)は、国内初。

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