国産ステルス機が初飛行

国産のステルス戦闘機開発に向け、防衛省の発注で三菱重工業などが製造したステルス実証機「X2」が2016年4月22日午前、愛知県営名古屋空港(同県豊山町)を離陸し約25分間、初飛行した。白と赤を基調にした機体は午前8時47分、快晴の同空港上空に舞い上がった。試験空域を飛行し、機体のシステムを確認。同9時13分に航空自衛隊岐阜基地(岐阜県各務原市)に着陸した。防衛装備庁は「試験結果は良好」とした。機体は5月以降に同庁に納入される。ステルス機はレーダーに探知されにくいことが最大の特長で、防衛省は今後、X2の実験データを基にステルス性や運動能力を検証し、次期戦闘機開発に生かす。機体は全長14.2メートル、全幅9.1メートル、全高4.5メートルで、実証機のため通常の戦闘機より一回り小さい。開発費は約400億円。エンジンはIHIが製造した。

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