国産ロケット初の商業衛星打ち上げ

三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年11月24日午後3時50分、鹿児島県の種子島宇宙センターから、カナダの衛星運用大手「テレサット」の通信放送衛星「テルスター12V」を搭載したH2Aロケット29号機を打ち上げた。衛星は約4時間半後、予定した軌道に投入され、打ち上げは成功した。国産ロケットによる民間商業衛星の打ち上げは初めて。29号機はロケットの2段目を改良し、最大飛行時間をこれまでの2時間から5時間半に延ばした。エンジンの噴射回数も2回から3回に増やし、搭載した衛星の目的軌道のより近くまでロケットで運ぶことが可能で、衛星側の燃料を節約して寿命を延ばすメリットがある。

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