国が初の地方自治法に基づく代執行

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、斉藤鉄夫国土交通相は2023年12月28日、県に代わって地盤改良工事の設計変更を承認する「代執行」を実施した。現行の地方自治法に基づく国の代執行は初めて。埋め立ては軟弱地盤の広がる北側約111ヘクタールは着手できていない。防衛省は、海底に7万本余りのくいを打ちこんで地盤を固めつつ、護岸整備や埋め立てを進める計画。完成は約12年後と試算され、普天間飛行場の返還はそれ以降となる。

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