高層マンション建設でビル風被害を初認定

自宅前に建った高層マンションで強いビル風が吹き、家が揺れて住めなくなったなどとして、大阪府堺市中百舌鳥町の住民6人が、マンションを分譲した丸紅(本社・大阪市)と建築した竹中工務店(同・大阪市)などに計約8700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が2001年11月30日、大阪地裁であった。揖斐(いび)潔裁判長は「付近の風環境が受忍限度を超えて悪化し、住民は精神的苦痛を被った」として、1人60万円の慰謝料など計420万円の支払いを命じた。住民側の弁護士によると、ビル風の風害に対する慰謝料を認めた司法判断は初めて。

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