建設アスベスト訴訟、国の責任確定 最高裁で初

建設現場で建材に含まれるアスベスト(石綿)を吸い、肺がんなどを発症したとして、元労働者や遺族ら約330人が国と建材メーカーに損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)は、国側の上告を受理しない決定をした。2020年12月14日付。規制を怠った国の責任を認め、計約22億8千万円の支払いを命じた2審東京高裁判決が確定した。全国9地裁で起こされた「建設アスベスト訴訟」をめぐり、国への賠償命令が確定するのは初めて。

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