欠陥車による死亡事故で経営トップに初の有罪判決

山口県で2002年、三菱自動車製大型トラックが壁に衝突し、男性運転手(当時39歳)が死亡した事故で、クラッチ部品の欠陥を放置したとして業務上過失致死罪に問われた同社元社長・河添克彦被告(71)ら元役員4人の判決が2008年1月16日、横浜地裁であった。鈴木秀行裁判長は「事故を防止する業務上の注意義務を怠り、クラッチ系統部品の不具合を漫然と放置し、男性運転手を死亡させた」と認定し、河添被告に禁固3年、執行猶予5年(求刑・禁固3年)を言い渡した。欠陥車による死亡事故で、経営トップの刑事責任を認める司法判断は初めて。

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