稼働中の原発に初の運転差し止め

福井県の関西電力高浜原子力発電所3、4号機について、大津地裁は2016年3月9日、運転差し止めの仮処分決定を下した。稼働中の原発の運転差し止めは全国で初めて。高浜原発3、4号機を巡っては、滋賀県内の住民29人が「安全性が確保されておらず、重大事故が起きる危険がある」として2015年1月、大津地裁に運転の停止を求める仮処分を申し立てていた。大津地裁は「事故対策や緊急時の対応について危惧すべき点があるのに、関西電力は十分に説明していない」などとして、住民側の主張を認めた。関西電力は大津地裁に対し、異議申し立てを行うとする一方、10日午後8時をめどに高浜3号機の運転を停止する。

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