化学物質過敏症で初の労災認定

極微量の化学物質で体調が崩れる化学物質過敏症(CS)と労災病院や国立療養所病院で診断された愛媛県内の20代の男性会社員が、労災認定を受けていたことが、2003年6月11日分かった。CSと診断された人の労災認定は厚生労働省に報告がなく、初の労災認定事例とみられる。男性会社員は2002年5月以降、職場で塗料に含まれる化学物質を吸ったことが原因で高熱と頭痛、気管支ぜんそくが出て、愛媛県内の労災病院に緊急入院。この後、岡山県の国立療養所南岡山病院で厳密に検査をしたところ、非常に微量で多種類の化学物質に反応するなどの米国のCS診断基準に当てはまるとしてCSと診断した。

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