バイオ燃料を本格供給、国内で初

農水省は2006年8月15日、サトウキビかすなどを発酵させて作るアルコールの一種「バイオエタノール」を年間数千−数万キロリットル製造できる大型プラントを建設し、自動車用のガソリンに混ぜるバイオ燃料として地域のガソリンスタンドで供給する事業に取り組むことを決めた。大量生産から一般流通までを行う国内では初めての試み。バイオ燃料は、現在は法律で3%を上限にガソリンに混ぜて使用できるが、最近の原油価格高騰を背景に、ガソリンの代替燃料として将来が期待されている。同省は、農産物の有効活用を図る立場からバイオ燃料を普及させる考えで、全国数カ所でモデル事業を実施する。プラント建設の補助金など総額約100億円を来年度予算の概算要求に盛り込む。

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