ウイルスがん治療薬、日本初承認

厚生労働省は2021年6月11日、ウイルスを使ってがん細胞を攻撃する日本初の「がんウイルス療法」の新薬の製造販売を承認した。治療薬は、脳腫瘍の一種である悪性神経膠腫(こうしゅ)に用いる「テセルパツレブ」。有効性や安全性を7年間確認する条件付きで、第一三共が製造販売する。口唇ヘルペスの原因となるウイルスを、がん細胞だけで増殖できるよう改変し、正常細胞は傷つけず、増殖によりがん細胞を次々と死滅させる。

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