メタンハイドレート、海底で初の試験採掘

次世代のエネルギー資源として期待される「メタンハイドレート」の採掘に向けた作業が2012年2月15日正午過ぎ、愛知県渥美半島沖で始まった。海底で採掘するのは世界初の試み。地球深部探査船「ちきゅう」(総トン数約5万6700トン)が、愛知県沖約70キロメートルの地点で準備作業に入り、夕方以降、本格的な採掘試験に着手する予定。試験は、独立行政法人「石油天然ガス・金属鉱物資源機構」が、経済産業省の委託を受けて行う。メタンハイドレートは、メタンガスと水が結晶化した天然ガスの一種。静岡県から和歌山県にかけての海域には、メタンハイドレートを含む地層が広がり、日本で消費される天然ガス13年分の量が埋蔵されているという。

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