HIV除去精子による日本初の出産

鳥取大病院(鳥取県米子市)は2001年10月2日、エイズウイルス(HIV)に感染した夫の精液からウイルスを除去して妻の体内に人工授精し、感染していない子供を出産することに国内で初めて成功したと発表した。 出産に成功したのは20歳代の夫婦。夫は血友病治療の非加熱血液製剤でHIV感染していた。夫婦は2年前に同大産婦人科を受診。同科では大学の倫理委員会の承認を得たのち、夫婦に昨年5月から数回にわたり、安全性の高い新しい方法で精液中のウイルスを除き人工授精を実施した。今夏、無事に赤ちゃんが誕生し、血液検査を行ったところ、感染は見られなかったという。妻への感染もなかったという。

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