3Dプリンターの銃を初めて押収、逮捕

3D(3次元)プリンターで製造されたとみられ、殺傷能力のある樹脂製の拳銃を所持したとして、神奈川県警は2014年5月8日、川崎市高津区に住む20歳代の大学職員の男を、銃刀法違反容疑で逮捕した。県警は既に銃を押収しており、鑑定で殺傷能力があると確認したという。県警によると、3Dプリンターで製造された立体の構造物(3Dプリント)とみられる銃が国内で押収されたのは初めて。捜査関係者によると、男は4月中旬、自宅で3Dプリントとみられる銃2丁を所持した疑いが持たれている。県警は同月、男の自宅から5丁を押収。県警科学捜査研究所で鑑定し、このうち2丁は弾丸を発射でき、殺傷能力があると判断した。適合する弾丸は見つかっていない。銃押収の際、県警は、男の自宅に3Dプリンターがあるのを確認。今年に入り、男が動画投稿サイトに、自ら製造したとして、3Dプリントとみられる銃と、基にした設計図の動画を投稿しているのを知り、捜査を進めていた。

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