「残虐ゲーム」を全国で初めて有害図書に指定

残虐な内容を含む家庭用テレビゲームソフト1本が神奈川県青少年保護育成条例の「有害図書」に指定されることが2005年5月30日、決まった。同日の県児童福祉審議会社会環境部会が「有害指定は適当」との答申を出し、近く県知事が告示する。ゲームソフトの有害図書指定は全国で初めて。県内では18歳未満への販売や貸し出しが禁止され、ほかの商品と分けて陳列することが義務づけられる。このゲームソフトは、米国ロックスター・ゲームス社の「グランド・セフト・オート3」(国内版販売元=カプコン)。プレーヤーが町の中で、銃などの武器を用いて人を次々に殺していく内容。同部会では、県職員が実際にゲームをした様子を撮影した10分程度のビデオ画面を見て審議した。「判断力の乏しい子供が見ると事件につながる可能性がある」などと判断した。

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